第19ステージ ブザンソン〜ブザンソン
              55Km個人タイムトライアル

   ランス、ステージ優勝を決め、キッチリと締めくくり

終盤戦の大詰め。最終日前日の個人TT。でも、ランス・アー
ムストロング（USポスタル・アメリカ）は、2位イバン・バ
ッソ（CSC・イタリア）に4分9秒差があり、ゆっくり流して
もいいぐらいの余裕。TTに強いヤン・ウルリッヒ、アンドレ
アス・クレーデン（ともにTモバイル・ドイツ）にも5分以上
の差がある。何もなければ、逆転の可能性はないだろう。

ファーストライダーのスタートが迫った午前11時。またも雨
が降り出した。路面は完全にウエットで、昨年のこのステー
ジを思い出す。しかし、14時を過ぎると雨も上がり、次第に
雲も切れていく。16時過ぎ、残り20人となったあたりから
は、晴れ間も覗く。

さて、結果はランスのブッ千切りの勝利に終わった。不思議
なことにラルプデュエズでのTTと同じく、2位、ウルリッヒ
に1分1秒の差をつけてのフィニッシュだった。総合2位にい
たバッソはこのステージ、ランスに遅れること2分50秒で6位
ゴール。これで、総合3位だったクレーデンに総合2位の座を
奪われた。

明日の表彰では左右の位置が代わるだけだが、2、3位の変動
は大きく感じる。

また昨日までに、新人賞2位につけていたウラジミール・カ
ルペツ（イリャスバレアレス・ロシア）が今日8位フィニッ
シュを決め、85位フィニッシュのトーマ・ボクラー（ブリオ
ッシュ・フランス）に代わり、新人賞のホワイトジャージ
（マイヨ・ブラン）を手にした。

僕らのボクラーはあまりカッコいいとは言えないライディン
グスタイルだったが、ピレネー山岳ステージでのマイヨ・ジ
ョーヌ堅持の姿には関心し、以後も頑張ってもらいたかった
のだが、TTに弱いのは致命傷だったようだ。

というわけで、ランスの7連覇の話題がそろそろ出始めるの
では、と思っています。

明日は、パリのシャンゼリゼへの凱旋です。ランス、史上初
の6連覇のその時に、その場に居るという感覚を味ってきま
す。ではでは。

写真は残り3Km地点、疲れも見せずに快調に飛ばす、6連覇へ
王手のランスです。

今日のステージ順位
1,ランス・アームストロング（USポスタル・アメリカ）
2,ヤン・ウルリッヒ（Tモバイル・ドイツ）＋1分1秒
3,アンドレアス・クレーデン（Tモバイル・ドイツ）＋1分27
秒
4,フロイド・ランディス（USポスタル・アメリカ）＋2分25
秒
5,ボビー・ジュリック（CSC・アメリカ）＋2分11秒
6,イバン・バッソ（CSC・イタリア）＋2分50秒
7,イェンス・フォイクト（CSC・ドイツ）＋3分19秒
8,ウラジミール・カルペツ（イリャスバレアレス・ロシア）
+3分33秒

総合順位
1,ランス・アームストロング（USポスタル・アメリカ）
2,アンドレアス・クレーデン（Tモバイル・ドイツ）＋6分38
秒
3,イバン・バッソ（CSC・イタリア）＋6分59秒
4,ヤン・ウルリッヒ（Tモバイル・ドイツ）＋9分9秒
5,ホセ・アセベド（USポスタル・ポルトガル）＋14分30秒
6,フランシスコ・マンセボ（イリャスバレアレス・スペイ
ン）18分20秒
7,ゲオルグ・トートシュニッヒ（ゲロルシュタイナー・オー
ストリア）＋18分46秒
8,カルロス・サストレ（CSC・スペイン）＋20分10秒
9,リーバイ・ライプハイマー（ラボバンク・アメリカ）＋20
分31秒
12,クリストフ・モロー（クレディアグリコール・フラン
ス）＋24分55秒
13,ウラジミール・カルペツ（イリャスバレアレス・ロシ
ア）+25分30秒
15,リシャール・ヴィランク（クイックステップ・フラン
ス）＋28分38秒
17,ジルベルト・シモーニ（サエコ・イタリア）＋20分41秒
122,ロビー・マキュアン（ロットドモ・オーストラリア）＋
2時間59分47秒

各ジャージ
マイヨ・ジョーヌ（総合1位）
;ランス・アームストロング（USポスタル・アメリカ）

マイヨ・ベール（スプリント賞）
;ロビー・マキュアン（ロットドモ・オーストラリア）

マイヨ・アポワルージュ（山岳賞）
;リシャール・ヴィランク（クイックステップ・フランス）

マイヨ・ブラン（新人賞）
;ウラジミール・カルペツ（イリャスバレアレス・ロシア）